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2009/06/03

農家の現実と日本の農地

今もそうなのでしょうが、農家は農協と強くつながっています。
農協は流通方法を持たない農家にとって、野菜を購入してくれ、代わりに販売先まで運んでくれる、農家にとってはありがたい存在です。
あるとき農協は流通コストをおさえる為に(多くの野菜を消費者へお届けするために)農家にはある一定の大きさの野菜、不揃いでない、みな同じ様な大きさのもの、曲がって無い詰めやすい野菜を作るように指示します。

流通面だけでなく、形の良い物のほうが売れ行きがいいからです。そしてその規格内の野菜を育てるための化学肥料、農薬も買うように農家に指示していきます。それ以外のサイズや形は農協は購入しないという徹底した基準を設けました。

農家は生活をするために農協の要望するサイズや形の物を作らざるおえない状況となり、
そのサイズに合わない野菜は破棄をすることも出てくるのでした。
自分で売るルートをもたないためです。ある時は農協から大量の人工肥料や農薬を購入しなければならなかったり、(効率よく大量に生産する為に農協から指示されます。農薬の使用によって、土の有益な微生物や虫の死によって土の養分がたりなくなり植物達の養分の吸収がなくなりますから化学肥料を入れないと野菜が育たちません。簡単に抜け出せないスパイラルが出来上がります。)

農協は皆さんが食べる美しい野菜の供給を第一に考え、さらに収穫を上げたいわけです。
鶏が先か卵が先かの話になりますが、どこかでこのスパイラルを変えない限り、農家の野菜は農協=消費者に買いたたかれて、生活するのがやっとという状況です。そして、農家を辞めて行く人が年々増えています、なかなか増えません。今の若い人はナチュラル思考ですので、注目はしていますがまだ実際に動いているひとは少ないかと思います。

でも、やっとネット社会が充実してきました、ネットを通して野菜を販売する農家も徐々に増えてきました。農協を通さないで農業を会社で行うところも出て来ました。

日本の企業で徐々に農業改革に挑戦している企業も出て来ていますが、先日テレビでも取り上げられていましたが、
アメリカのドールが日本の使用していない畑を借り上げて、実際に会社が畑として農協を通さずに農作物を作り自社ルートで販売しています。
日本の使用されない畑がよみがえって素晴らしい事をしているように思いますが、裏を返せばとんでもない状況です。
本来は日本の企業がしなければならないことを海外の企業がしていまっていることが問題です。
限られた日本の耕地を、地球上にはたった3%しかない貴重な耕地を日本の企業でない海外の
企業が陣取っているのですから。
言い方が激しいかもしれませんが、人の食べる野菜や果物よりも家畜用の牧草・放牧地を多く保持しているアメリカ内の企業ですよ。アメリカ内の家畜用の放牧地を耕地に開拓して作ればいいんのではないのですか??現代の食料植民地化ですか??アメリカは戦争に負けた日本に米を食うと馬鹿になると自分の国の小麦=パンを食べさせて、日本の米の自給をさげて、自国の小麦を食べさせる事によって利益を上げ、見事に食料輸入大国日本自給率40%までさがりましたよね?このことを防げなかった日本の政策ミスもあります。
皆さんはこのことを理解していますか??

ドールの経営者はとても先見の目があります、これから起こる食料難や地球上の耕地の数を考えれば、開拓して使用できる土地を持つ事はドールという食品会社の存続につながります。
中国で品質の疑わしい野菜や果物をつくるよりはよっぽど日本の空いている畑で作った方が安全ですから。

政府の方にもぜひお願いしたいのが、疑わしい中国産や海外産の野菜を輸入し国民に食べさせるのはやめてほしいです、それより、日本の空いている畑を最大限に使用して、安全な野菜を日本の皆さんにお届けしてくれる政策をしていだだけませんか?畑を作る事で雇用の確保を国内でしませんか?

そして日本の企業さんもがんばって!日本の空いている畑はまだまだエネルギーありますよ!安全な品質の良い野菜を作る事で世界にアピールする事ができます!!そしておいしい安全な作物がいっぱい収穫できた時には世界の人たちへ安全な野菜や果実、穀物をお届けしませんか?作り方は日本独自のすばらしい腕をもっていますから、まずはドールの経営陣が見本を見せてくれていますよ。こんなに勤勉で細やかなすばらしい日本人のつくる作物は最高に品質の良い物を作る事ができ、その作り方をお手本を世界へ発信できると思いますよ。
私達もがんばりますね。